県立興陽高等学校での講演
10月11日、岡山県立興陽高等学校の人権研修会で、「生存権と格差社会―朝日訴訟の今日的意義―」と題して、1時間ほど講演しました。
高度成長期、日米安保体制が生み出されようとする激動の中で、戦後日本の福祉政策を決定づけていった朝日訴訟から、今、私たちは何学ぶことが出来るかという問題です。
現在は、ソ連崩壊後の大競争時代、新自由主義大合唱の時代です。かつては「大砲かバターか」が問われました。いまや、「バター」はひたすら削減の対象です。こんなとき、これまでわずかながら拡張されてきた生存権は、老齢加算削減、母子加算削減、生活保護申請受付拒否、生活保護辞退届提出強要の事実が示すように、攻撃のターゲットとされています。
朝日訴訟の精神を体して、私たちは、こうした流れに対して闘っていかなければならないこと、そのためには何が必要であるかなど、日頃の想いの一端を述べたひとときでした。