NPO(特定非営利活動法人) 朝日訴訟の会


朝日訴訟の会とは


第2回総会開く

 (第2回総会で記念講演をする新井章弁護士)

 NPO朝日訴訟の会は、設立から1年を迎えた2月12日、第2回総会を県立図書館で開催し、会員ら70名が参加しました。 総会では、昨年末の時点で、個人会員が118名、団体会員が19団体に広がったこと、1周年を記念して会誌「人間裁判」 の創刊ができたことなど、この1年間の「事業」報告が行われました。そして、今年8月に提訴50周年を迎えることから「生存権守れ」 の大きな運動を巻き起こすためにも、会員拡大に力を入れ、資料の収集・整理をはじめとしたNPO設立の原点にむけた運動を前進させる、 との方針が全員の拍手で了承されました。

総会後、昨年に引き続き朝日訴訟の主任代理人をつとめた新井章弁護士が「今を語る―第2の朝日訴訟の時代」と題して記念講演を行いました。

新井弁護士は、結核で療養所に入院中の患者に過ぎなかった朝日茂さんの小さなたたかいが、なぜ、 50年を経てもなお継承されるような国民的運動として発展したのか、当時の政治・社会情勢にもふれながら詳しく解説しました。そして、 今は時代が「暗転期」にあり、当時のような組織的な支援は得られないが、全国に広がる生活保護裁判闘争が勝利していることに確信をもち、 市民闘争方式的な、身近なところからたたかいを広げていくことで大きな運動に発展するのではないか、と問題提起を行い、 NPO朝日訴訟の会の運動に期待をよせました。

第2回総会には、養子となって訴訟を受け継いだ健二氏も参加し、社会保障切捨ての時代にあって全国で「生存権守れ」 の運動やそれを支援する活動が広がっている様子も報告されました。

 

川谷宗夫
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第9回総会を開催

NPO朝日訴訟の会は、朝日訴訟承継50年にあたる記念の総会(第9回)を2月15日、岡山市内で開催し、会員ら45人が参加しました。
 総会では、記念講演に愛媛大学の鈴木静先生(社会保障法)を招いて、「生活保護法関連2法改正と社会保障争訟の進展」と題して1時間半、講演をしていただきました。鈴木先生は、「日本の社会保障は朝日訴訟から生まれ、学問まで高めたといわれている。研究者としての私の原点である。」と切り出し、最近の生活保護の改悪にふれながら、バッシングは強いものがあるが、しかし、生活保護の申請権については裁判で、連戦連勝といっていいほど行政がすすめてきた『水際作戦』が違法だと判断されてきた。これからは『基準』の問題がたたかいの焦点だが、これについても、基準引き下げに対して全国で1万人をこえる受給者が不服審査をおこなってたたかっている。朝日さんの時代は朝日さん一人でたたかったことと比べてみると大きく前進している。憲法25条を守って、朝日訴訟を生かしながら現代の課題に取り組んでいかなければならない」と締めくくりました。
 このあとの総会行事では、訴訟継承50年の記念事業として、津山市にある朝日茂さんの生誕地を取得することや憲法25条の生存権に対する啓蒙活動などをねばり強くすすめていくことが提案され、全員の拍手で承認され閉会しました。なお、この総会には訴訟継承者の朝日健二さんも参加し、「訴訟を継承して50年が経過するが、これからも命の限り奮闘したい」と決意を述べられました。

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川谷宗夫
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第10回総会を開催します

第10回を迎える今年の総会は、2015年2月14日(土)に開催します。

朝日訴訟主任代理人をつとめた新井弁護士が朝日訴訟の記録を昨年”発見”しました。

半世紀ぶりに発見された裁判記録は私たちに何を語ってくれるでしょうか。

生活保護基準の切り捨てに抗議してたたかっている生存権裁判闘争はいま全国各地で起こされています。

記念講演には、新井弁護士をお招きし、いまあらためて朝日訴訟の意義と教訓をお話いただきたいと思います。またとない機会です。たくさんの参加をお待ちしています。

正会員のみなさまにはすでに総会のご案内と委任状をお送りしています。当日出席できない方は委任状のご提出をお願いします。

◇2015年2月14日(土)13:30~16:00

◇岡山西川原プラザ

◇記念講演 「朝日訴訟関連資料を”発見”して」

講師 新井 章 弁護士 (「朝日訴訟」主任代理人)

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川谷宗夫
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第10回総会開催―全国各地から85人

2月14日、NPO朝日訴訟の会は岡山市内で第10回総会を開催し、85人が参加しました。この総会には、東京や奈良、大阪、愛媛などからも参加があり、講師の新井章先生(朝日訴訟主任代理人)の「朝日訴訟記録を“発見”して」との講演に熱心に耳を傾けました。
新井章先生は講演のなかで、50年ぶりに自宅に眠っていた「朝日訴訟記録」を読み返して、当時の手書きの準備書面や証拠書類作成の苦労を思い出し、原告・弁護団の奮闘ぶりに涙がこみ上げてきた、と感慨し、「第1審判決の内容の素晴らしさにあらためて感動した。裁判は、裁判官に対して国民・原告が主張するような『正解』を書くよう迫るという面がある。人間性あふれる憲法感覚にすぐれた判決を書かせるために国民の大きな声が求められる」と語りました。また、憲法25条のいう「最低限度の生活」の基準は厚生大臣(当時)の判断に委ねられるようなものではなく、明確な基準が示されるべきだ、との立場から第1審判決が書かれていることを大きく評価し、「人間裁判」ともよばれるようになった朝日訴訟の意義についても強調しました。
記念講演後、総会議案が提案され全員の拍手で承認されました。

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総会に先立ち、14日の午前中には地元の方を中心に碑前祭が行われました。

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川谷宗夫
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