第10回総会開催―全国各地から85人
2月14日、NPO朝日訴訟の会は岡山市内で第10回総会を開催し、85人が参加しました。この総会には、東京や奈良、大阪、愛媛などからも参加があり、講師の新井章先生(朝日訴訟主任代理人)の「朝日訴訟記録を“発見”して」との講演に熱心に耳を傾けました。
新井章先生は講演のなかで、50年ぶりに自宅に眠っていた「朝日訴訟記録」を読み返して、当時の手書きの準備書面や証拠書類作成の苦労を思い出し、原告・弁護団の奮闘ぶりに涙がこみ上げてきた、と感慨し、「第1審判決の内容の素晴らしさにあらためて感動した。裁判は、裁判官に対して国民・原告が主張するような『正解』を書くよう迫るという面がある。人間性あふれる憲法感覚にすぐれた判決を書かせるために国民の大きな声が求められる」と語りました。また、憲法25条のいう「最低限度の生活」の基準は厚生大臣(当時)の判断に委ねられるようなものではなく、明確な基準が示されるべきだ、との立場から第1審判決が書かれていることを大きく評価し、「人間裁判」ともよばれるようになった朝日訴訟の意義についても強調しました。
記念講演後、総会議案が提案され全員の拍手で承認されました。
総会に先立ち、14日の午前中には地元の方を中心に碑前祭が行われました。
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