岡山地裁”勝利判決”報告集会開く
生活保護引下げ違憲訴訟(いのちのとりで裁判)の「勝利判決報告集会」」が11月2日に岡山市内で開催されました。集会では、則武弁護士が「今回の勝利判決は、国民の財産である「
基本的人権の尊重」という朝日訴訟第一審判決(浅沼判決)の一番のポイントになる部分が、脈々と生きて結実したものだ。これは、明治の自由民権運動にまで遡ることができる。私たちは、この勝利を次の時代にバトンタッチする責任がある。最高裁まで行くだろうが勝利のためにがんばろう」と述べました。また、岡山判決の内容と特徴について、森岡弁護団事務局長が「670億円削減ありき、で政府が強行してきた生活保護費の削減について裁判所自らが具体的な数値を検証して『行政処分の判断過程に誤りがある』と判断した。これは他の地裁判決にない岡山地裁の特徴だ。」とのべ、全国の多数の裁判官が、生活保護引下げは違法だと判断していることを国は重く受け止め、保護基準の引き下げを撤回すべきだと強調しました。
集会では、原告団を代表して三宮一さんが「最近は物価の値上がりで食べたいものも食べることができない。人間らしい生活とは言えない毎日が続いている。政府は一日も早く保護費引下げを撤回し、今の物価高に見合うよう引き上げてほしい。最高裁までたたかいぬく」と決意を述べました。集会では最後に、最高裁あての署名や裁判をささえる会への入会・拡大の行動提起が行われ閉会しました。