NPO(特定非営利活動法人) 朝日訴訟の会


朝日訴訟の会とは


生活保護引下げ違憲訴訟 岡山地裁で勝利

「2013年から3回にわたって国が強行した生活保護費の引き下げは、憲法25条に違反する」として岡山地裁でたたかわれていた「いのちのとりで裁判(岡山)」。10月28日、岡山地裁は「厚労大臣の判断には裁量権の逸脱があり、引き下げた処分は違法」との原告勝訴の判決を言い渡しました。これで勝訴判決は全国で19例目。
 今年は「人間裁判」をたたかった朝日茂さんが亡くなってからちょうど60年目の記念すべき年です。墓前にいい報告ができます。
 なお、この勝利判決の報告集会を下記の日程で開催します。判決の詳細な説明や今回の判決と朝日訴訟がどうかかわっているのかなどを担当の弁護士さんから解説していただきます。ぜひ、ご参加ください。
【岡山地裁判決報告集会】
*11月2日(土)13:30~16:30
*岡山市勤労者福祉センター5F「体育集会室」

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全日本民医連共同組織活動交流集会で人間裁判の碑見学

9月29,30日の両日、全日本民医連主催の共同組織活動交流集会が岡山市で開かれ、2日目の30日に「動く分科会」の一つとして人間裁判の碑見学と朝日訴訟についての学習会が開かれました(写真:民医連新聞提供)。この分科会には30人余りが参加しました。


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林財団3年目研修で「朝日訴訟」

林財団の職員3年目研修の2回目が8月27日に開催されました。冒頭、「朝日訴訟紹介動画」を視聴してもらった後、朝日訴訟の第1審判決の特徴やその後の政府の側からの「社会保障の理念の変質」を狙った攻撃の歴史などについて講義を行いました。
参加者からは「基本的人権とは何か、国民の権利として声を上げていくことの大切さを学んだ」「私たちが生活するうえで憲法は身近ななもので国民のためにあるものだと再度認識できた」などの感想が寄せられました。

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7月に2度講演会

7月に2度、朝日訴訟についてお話をする機会がありました。一つは7月17日早島町教育委員会主催の人権教育講演会、二つは7月18日に林財団の3年目職員研修です。「先人が勝ち取ってきたくれた自由や権利を自ら手離してしまう結果を招かないようがんばらなければと思った」などの感想が寄せられました。

KODAK Digital Still Camera

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「人間裁判の碑」周辺を清掃

早島町に建つ「人間裁判の碑」周辺が夏草で覆われ見苦しくなっていました。このほど、若い人たちの協力を得て周辺の草取りを行い、すっかりきれいになりました。早島町においでの際は、ぜひ人間裁判の碑まで足を延ばしてください。

人間裁判の碑周辺の清掃の前(上)と後(下)

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中四国民医連事務幹部養成学校で講演

中四国民医連事務幹部養成学校が広島市内で開催され、3日目(6/1)の講義に朝日訴訟を取り上げていただきました。約30人ほどの中堅幹部の皆さんに、まず朝日訴訟紹介動画を見ていただいたあと、朝日訴訟から学ぶべき教訓やこの間の社会保障の理念の変遷、そして朝日訴訟の10年間をささえた民医連の歴史などを紹介し、これから民医連を担う若い事務幹部の皆さんへの期待などをお話させてもらいました。

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ニュースの送付

本日、総会の様子を掲載したニュースを会員、賛助会員のみなさんに郵送しました。読んでの感想や近況等がありましたら、事務局までお知らせください。なお、今年度の会費の請求書も同封させていただいています。家計も大変な時期ですが、どうかよろしくお願いします。

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展示室を閉鎖

 

2016年に開設した「朝日訴訟記念展示室」ですが、残念ながら3月末をもって閉鎖いたしました。保存していた多くの資料・遺品等は、「町の文化財」として保存・展示していただけるということで早島町へ寄贈いたしました(写真・1879点)。今後、有効活用してもらえるとありがたいです。
また一部の資料・遺品を岡山医療生協「コムコム別館」に展示させていただきました。レントゲン写真(コピー)、「人間裁判」原稿、弁当箱などを展示してあります。コムコムにお立ち寄りの際はぜひご覧ください。

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3月22日、展示室最後の見学者

 3月22日、兵庫の長田生健会の方々32人が展示室を訪問され、その後、早島町にある「人間裁判の碑」を見学されました。展示室への訪問としては最後の方々となりました。
 別室(会議室)で遺品やパネルを見ながら、解説を受けましたが、「ケースワーカーをやっていたが、当時は生活保護に対する偏見もひどかった。でも朝日さんががんばったおかげで670円の日用品費が2年後に1285円まで引き上げられた。朝日さんの命がけのたたかいのおかげだ」との感想も寄せられました。

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第19回総会ーいのちのとりで裁判勝利の底流に朝日訴訟  

朝日訴訟の会は2月17日、岡山市内で第19回総会を開催しました。これには、正会員が対面参加21人、リモート参加8人、委任49人のあわせて78人が、さらに賛助会員、その他の参加をあわせると92人がしました。
冒頭、開会あいさつにたった則武透会長は「ここ最近の『いのちのとりで裁判』は15勝11敗」と連勝続きだ。勝利判決の底流にあるのは、『判断過程統制論』というもので、行政の意思決定の判断過程に誤りがある場合は、司法としてきちんと判断をくだす、というもので、これは朝日訴訟の最高裁判決で唯一反対意見をのべた奥野裁判官が、朝日訴訟の第1審判決の浅沼裁判官の考えを引き継いだものだ。つまり、朝日訴訟は最終的には『裁判では負けた』というようにいわれるが、決してそうではなく、60年たった現在に大きな影響をあたえている。」と紹介し、朝日訴訟の歴史的な意義をさらに訴えていくことの重要性を強調しました。
続いて、鹿児島大学の伊藤周平先生から「岐路にたつ日本の社会保障」と題して記念講演をいただきました。伊藤先生は、現政権がすすめる大軍拡路線の危険性や消費税の逆累進性の問題点、社会保障の財源論、さらに生活保護の改善点など事例をあげながら説明されました。(講演内容の骨子は、2、3ページ)
次に川谷事務局長から事業報告、事業計画、会計報告等が提案されました。この中で、24年度の事業として、「展示室の閉鎖に伴う資料整理や早島町への寄贈」「手記や人間裁判の動画の普及」「朝日健二さんの没後10周年を記念した事業」などを柱とした報告が行われました。
つづいて交流や意見交換が行われたあと、平井副会長の閉会あいさつで総会を閉じました。

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