朝日茂さんが、文字通り命をかけてたたかいぬいた「人間裁判」の記録映画
(1962年制作)が、いよいよDVD化されることになりました。「第二の朝日訴訟の時代」といわれる今日、社会保障運動に、
学習会に、ぜひお買い求めください。ご注文は「朝日訴訟の会」までお電話かFAXを。メールでもお受けしたします。
(9月10日頃完成)
NPO朝日訴訟の会
(〒700-0054) 岡山市北区下伊福西町1-53
TEL 086-255-1299 FAX
086-255-8060 e-mail
info@asahisosyo.or.jp/
川谷宗夫
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今回の衆議院選挙での自民党の惨敗は、民主主義という点で、大いに歓迎すべき結果だと思います。
選挙の敗北が歴然としていたにもかかわらず、麻生総理は、「解散は自分が決める」とは言いましたが、「選挙はしない」とはいいませんでした。
戦前の日本であれば、そうしたクーデタの危険さえあったと、わたしは思っています。
その意味で日本の議会制度=民主主義はかなりの深度で定着したといえると思います。今回の結果を歓迎する理由の第1点です。
第2点はいうまでもありません。自民党政府は、最近の10年間、構造改革の名の下に社会保障に対する大ナタを連続して振るい、
母子加算や老齢加算の廃止など保護基準にまで手をつけるに至っていました。国民的大訴訟・
朝日訴訟が勝ち取った生存権の内実を空洞化させる許し難い暴挙でした。
今回の自民党惨敗は、そうした自民党政治への国民の審判です。政治の結果が、
国民の手によって審判されるのが民主政治の基本であるとするならば、今回の選挙結果は、まさしく国民の判断の総結集だといえるでしょう。
歓迎の第2点です。
ただし、今回の結果をすべて手放しで喜ぶわけにもいかないと思っています。自民党に代わって大躍進を遂げた民主党ですが、
そのマニフェストは社会保障の重視を謳っており、それ自体は歓迎できるのですが、それがどう具体化されていくかについては予断を許しません。
が、もっと大きな問題点は、その日米関係に対する態度や憲法9条に対する政治姿勢です。今回の選挙では、とくに9条問題は、
周到に表面から外されていましたが、党内には、強い改憲衝動が存在しています。
それがいつどのような形で現れるかわたしたちは目を離すことはできません。「大砲かバターか」といわれるように、生存権(25条)
保障は戦争放棄(9条)と表裏一体の関係にあります。
私たちは、今回の選挙結果を歓迎するとともに、新政権が憲法の平和主義への挑戦に向かわないよう注視し、
もし万一そのような事態があらわれるなら、ただちに反撃に転じることができるよう、内側に力を蓄える努力を今すぐ開始したいと思っています。
2009年9月7日
NPO法人朝日訴訟の会
理事長 岩間 一雄
川谷宗夫
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NPO朝日訴訟の会ではこれまで映画「人間裁判」のビデオの普及・販売を行なってきたところですが、この度、
会員の皆様のご要望もありDVD化を行い、9月末に500枚が完成しました。
この間ビデオは500本近くが普及され、
生存権裁判や社会保障の学習教材として活用されてきました。今回のDVD化によってさらに多くの団体・個人の方が、
朝日さんの命をかけたたたかいの記録に触れられることで、日本の社会保障の運動の輪がさらに広がれば、と念じるものです。
先般の総選挙では、国民生活をないがしろにしてきた自公政権を終わらせ、政権交代を果たすことができました。その結果、
私たちの切実な要求である「後期高齢者医療制度や自立支援法の廃止」「生活保護の母子加算の復活」
などの諸要求が大きく前進しようとしています。後戻りを許さないため、いっそう運動を盛り上げ、憲法25条が根付く社会を実現するために引き続き奮闘しなければなりません。
「人間裁判」DVD版が、こうした運動の一助になれば最高の喜びといえます。ご注文はNPO朝日訴訟の会まで。お電話、
FAX、 メールで受け付けています。
NPO朝日訴訟の会(DVD=2500円/枚)
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川谷宗夫
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