皆様、明けましておめでとうございます。

　さて、民主党野田政権がおしすすめようとしている「社会保障と税の一体改革」の内容が明らかになるにつれ、 今年もまたたたかいの手を緩めるわけにはいかない、と決意も新たにした年明けになりました。

　昨年暮れから取り組みはじめた「朝日茂５０回忌記念墓誌建立」のための募金には、闘病中の方々を含め多くの方から 「人生をかけた朝日訴訟の運動のために」と多額の浄財が寄せられています。そのこころざしにむくいるためにも、 墓誌建立運動を必ず成功させなければと思っています。来年（2013年7月18日）には、朝日茂さんの生誕１００周年を迎えます。 節目のそれぞれの年を全力をあげ、生存権を守る運動に寄与できれば、と思っています。今年もどうかよろしくお願いします。

　すでに会員、賛助会員の皆様にはご案内いたしましたが、今年度の第7回総会を朝日茂さんの命日の前日、2月13日（月）に地元・ 津山市で開催いたします。この日、地元の皆さんによって「朝日茂50回忌記念シンポジウム」が開催されることから、 これを総会事業に位置づけて共催で行なうものです。会場が津山市内になったことで交通の不便さから参加が難しい、 という方も大勢いらっしゃると思いますが、今年は50回忌記念事業をあわせて執り行う、ということでご了承ください。

　なお、現在ご協力いただいている「50回忌記念墓誌」の除幕式は命日の2月14日に行ないます。

◆第7回総会及び50回忌記念シンポジウム

　　＊2012年2月13日（月）18:00～20:00

　　＊津山文化センター（津山市山下）

■日本社会事業大学演習講義
日時　２０１２年１月１８日(水)１４時～
会場　日本社会事業大学実習教育室
講演　朝日訴訟とソーシャルワーク実践
講師　ＮＰＯ法人朝日訴訟の会　朝日健二
主催　日本社会事業大学実習教育室
■ＮＰＯ法人いっぽいっぽの会設立記念講演会
日時　２０１２年２月１８日(土)１４時～
会場　沖縄大学２-２１３教室
講演　朝日訴訟と現代における生存権のあり方
講師　ＮＰＯ法人朝日訴訟の会　朝日健二
主催　特定非営利活動法人いっぽいっぽの会

■水島朝穂・金澤孝編『憲法裁判の現場から考える』成文堂(2000円)
　 内容は、「憲法裁判の課題と可能性」(奥平康弘)、「長沼ナイキ訴訟と基地訴訟」(水島朝穂)、「朝日訴訟」(朝日健二)、「教科書検定違憲訴訟」(新井章)、「在外邦人選挙権制限違憲訴訟」 (喜多村洋一)が収められています。新井氏は朝日訴訟弁護団長を務めた弁護士。詳細は下記の成文堂ホームページでご覧になれます。
　http://www.seibundoh.co.jp/pub/search/023804.html
　【編者・水島朝穂早稲田大学法学学術院教授(評) 】朝日訴訟がこのような形で分かりやすく、しかもデータ豊富に、当事者の口から語られるのは大変貴重です。本書のタイトルの「現場から」の白眉の章は、朝日訴訟のところです。
■岡村到編『青春70歳ＡＣＴ―若者へのメッセージ』ロゴス(1100円)
　内容は、「国鉄労働運動」(佐久間忠夫)、「戦争・安保・冤罪・差別・震災」(佐藤三郎)、「東京大空襲裁判闘争」(齊藤亘弘)、「朝日訴訟・生存権裁判」(朝日健二)の４編。自分史的な性格のものですが、それぞれのたたかいの原点が語られており、若者に読ませたいとの評があります。
　http://www18.ocn.ne.jp/~logosnet/images/70act.html