NPO(特定非営利活動法人) 朝日訴訟の会


朝日訴訟の会とは


朝日訴訟・生存権関係講演活動の予定(8月以降)

 憲法25条を封印して、「自助・共助・公助」を社会保障の基本的考え方にするという社会保障制度改革推進法案は朝日訴訟の精神に反するのではないかと、このところ国会内集会への参加依頼が続きました(全国保険医団体連合会ホームページトップ頁右下「You Tubu」8月2日映像の最終場面に登場)
http://hodanren.doc-net.or.jp/
 法案が強行可決されたことにより、これからの社会保障運動は、もう一度、原点に立ち返って朝日訴訟時代の「朝日学校」に相当する社会保障学校を無数に開いて憲法25条を語れる活動家を育てることが不可欠であり、NPO法人朝日訴訟の会への一層のご支援をお願い申し上げます。
■沖縄県第4回社会保障学校
日時 8月23日(木)18時30分
会場 那覇市・JA真和志ホール
「憲法25条と生活保護」
NPO朝日訴訟の会 朝日健二
主催 沖縄県社会保障推進協議会
電098-833-3397
■練馬社保協社会保障学校
日時 9月20日(木)18時30分
会場 東京土建練馬支部会議室
「朝日訴訟と生活保護の基本」
NPO朝日訴訟の会 朝日健二
主催 練馬区社会保障推進協議会
電03-3825-5522
■朝日訴訟に学ぶ講演と映画のつどい
日時 10月21日(日)13時~
会場 エル・おおさかホール708号室
「記録映画 人間裁判」上映
「人間裁判の視点から見た今日の課題」
  NPO法人朝日訴訟の会 朝日健二
主催 NPO法人大阪難病団体連絡協議会
■福岡県第8回高齢者のつどい記念講演
日時 11月2日(金)14時~15時30分
会場 福岡市・ふくふくプラザ
「今あらためて生存権を考える」
  NPO法人朝日訴訟の会 朝日健二
主催 福岡県高齢期運動連絡会
   連絡先(民医連)電092-483-0431

朝日健二
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『障害者運動のさきがけ 有安茂と友愛会の歩み』

――朝日茂と親交、朝日訴訟の前夜に共に立つ――
朝日茂と名も同じ有安茂とわが国最初の障害者運動組織「友愛会」を描いた『障害者運動のさきがけ 有安茂と友愛会の歩み』が全国肢体障害者団体連絡協議会から同会結成35周年を記念して出版された。編纂は、松本昌介氏以下7名による。
有安茂は朝日茂の8歳年下、岡山県矢掛町の生まれ。早島町の療養所から西へ20キロ、バス停からタクシーも入れない山道を10数分かけて登ったところに住いがあったが、ここが全国の障害者の集いの場になる。
有安が軍隊上がりの教師に軍靴で蹴飛ばされたのは小学校5年の時であった。6回の手術に耐えたものの再び立ち上がることはできず、「万年床の寝たきりの人間」になる。しかし、朝日訴訟の“前夜”――MSA予算反対の患者運動が岡山から全国に広がった1954年に友愛会を立ち上げ、その運動に一生を捧げる。
有安は、在宅投票制度の復活を要求、実現するが、その間につきあった国会議員も藤原道子、江田三郎など朝日訴訟に登場する議員とほぼ同じメンバーである。立正大学の中村尚子准教授が「障害者の温室にしない」友愛会の運動論を分析しているが、朝日訴訟のそれと共通するものが多い。
障害者運動の先陣をきった有安であるが、自己の入浴が実現できたのは、軍靴で蹴られてから63年後、それも4人の「天使」によってであった。涙なくして読めない、感動の物語が続くA4判285頁の大作である。
朝日訴訟は第5章の冒頭に紙数13頁を割いて綴られている。「歴史を掘り起こすのは容易なことではなかった」と、あとがきにあるが、朝日茂と親交のあった大隅実山(岡山)、左近綾子、森田竹次(長島愛生園)、湯浅節子(奈良)、南愛子(高知)、みねたかしなどの友愛会会員が登場、朝日訴訟を語る。いずれも機関紙「友愛通信」などに載ったものを編者が丹念に拾ったものである。友愛会の会員は、「朝日茂に感謝し、その行動に励まされた」と結んでいる。

朝日健二
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