「人間らしく生きたい!人間裁判」、朝日訴訟の地・岡山でも提訴
昨年8月から切り下げられた生活保護基準の減額を取り消し、国に対して原告一人当たり1万円の国家賠償請求を求める「人間らしく生きたい!人間裁判」(原告50人)が10月30日、岡山地裁に提訴されました。全国で11番目の提訴となります。50人の原告団は全国最多です。
午前11時に岡山地方裁判所前に集まった原告や弁護団、支援者ら約100人は訴状を提出した後、弁護士会館で報告集会を開催しました。冒頭、清水善朗弁護団長は「生活保護基準は他の多くの制度の基準になっている。現在がすべり台社会といわれる中で誰でもが生活保護の受給者になり得る。憲法で保障された生存権を求めて、裁判を通じて受給者の権利を明らかにしていきたい。」と今回の裁判の意義を強調し、支援の輪を大きく広げてほしいと訴えました。その後、原告団を代表して宇野、飯高の2人の原告が「今は『忍』の一字の生活。背水の陣でたたかいたい」と決意を述べました。
この日提出された訴状では、半世紀前に「朝日訴訟」がたたかわれた岡山の地で再び「人間裁判」が起こされたことの意義が強調され「行政の暴走による憲法25条の崩壊を食い止めるのは、憲法が裁判所に託した使命である」と述べています。