朝日訴訟の思い「グルジアの響き」東京公演
朝日訴訟運動のころ奈良県の朝日訴訟を守る会の中心的な役割を果たした郡安ひろこさん(奈良市在住)が主宰する「冬のチェンバロの会」が、グルジアの作品ばかりというこだわりのプログラムで、トビリシ弦楽四重奏団&田隅靖子「グルジアの響き」と名づけたコンサートを東京で公演します。
1996年の「冬のチェンバロ-大江光の音楽と上條恒彦のうた」以来、思いがけずいままでつづけてきて13周年を迎える冬のチェンバロの会はじめての東京公演です。愛好者の方のご協力が期待されています。
以下は、郡安ひろこさんのメッセージです。
「グルジア人3名とルーマニア人1名から成る、トビリシ弦楽四重奏団の公演は大阪で、何度も主催し、少しずつフアンのかたも増えてきていますが、グルジアの首都の名を冠するカルテットでありながら、日本の首都で1度も公演していないのです。彼らもいつまで日本にいるかもわかりませんし、何でもあるはずの東京に、西洋音楽とも異なる、どこか懐かしいこの愉しい音楽を、届けたいと思いました。
同時に、私個人にとって東京は人間裁判と呼ばれた朝日訴訟に門前払い判決を出した最高裁があるところであり、この判決を握りしめて生きてきた私のあの日の判決に対する41年後の回答でもあります。
憲法25条のいう健康で文化的な最低限度の生活を営む権利とは、朝日茂さんのように、まず自らが憲法の精神をめざさなければ、と思います。そして、それをはばむ状況や時の政府にたいし、運動し、たたかっていくことも必要です。今年も9条+25条のこころを磨いて生きていきたいもの、と思っています。」
「グルジアの響き」東京公演
日時 2008年2月9日(土)PM2:00
場所 東京文化会館小ホール
料金 一般4,000円/学生2,500円
主催 冬のチェンバロの会/東京でトビリシ・クァルテットを聴く会
予約 カノン工房 TEL03-5917-4355 FAX03-5917-4356