介護ウェーブに220人
10月12日、県社保協は「安全・安心の介護の実現を」をスローガンにかかげ「介護ウェーブ県民集会」 を開催しました。これには、現場の介護士さんら220人が集まり、来年春の介護保険制度の見直しにむけて 「介護報酬の大幅な引き上げを」「介護サービスを制限せず、抜本的な見直しを」の声を全国に広げていくことにしました。
介護ウェーブ集会では、 まず京都の三輪道子さん(ヘルパー全国連絡会副代表)が記念講演。三輪さんは、この中で06年の介護保険制度の改悪で「細切れ援助、 駆け足援助」を強いられることになったこと、ヘルパーが劣悪な労働条件に置かれているため離職が多く、人員の確保が困難なこと、 そのため必要なサービスまで断らざるを得なくなっていることなど、介護現場の現状を述べ、 来年予定されている介護報酬の大幅な引き上げが必要であること、その上で、 労使の話し合いでヘルパーなどの賃上げを行なうことがとても重要であることを強調しました。また、 厚労省が狙っている介護保険制度の見直しについても触れ、「介護報酬を引き上げるといっているものの、それは軽度者を切り捨て、 その分を回すだけであり、パイの大きさは変わらない、これからの運動で抜本的な引き上げを求めていきましょう」と訴えました。そして最後に 「人生最期の“輝く時”を支えるのが介護労働者の仕事、この働きがいを奪わないよう政府に求めていきましょう」と締めくくりました。
集会はこの後、 パフォーマンスや事業者、労働者、利用者の立場からそれぞれ問題点や運動の決意が述べられ、最後にアピールを採択して閉会しました。