NPO(特定非営利活動法人) 朝日訴訟の会


朝日訴訟の会とは


小中信幸元裁判官が再び勝訴50周年記念で講演

朝日訴訟一審勝訴50周年を記念する講演会が、1月9日、患者運動の発祥の地・東京都北多摩北部を圏域とする西都(さいと)保健生協と西都9条の会共催で開かれ、小中信幸弁護士など3人が憲法25条生存権を語った。聴講者は、西都保健生協の史上最高の350人になった。
「朝日訴訟についての元裁判官の回顧」と題して講演した小中さんは、朝日訴訟の左陪席裁判官として判決原案を執筆した人で、公の席で朝日訴訟を語ったのは、前年6月5日以来2回目。肌着が2年に1枚、パンツが年1枚という保護基準に驚いたこと、朝日茂さんは証言もゆっくり話すような温厚な感じの人であったこと、基本は「人間らしい生活」に置いたと判決起案の思い出を語り、十余年の裁判官在籍中に書いた判決のうち手元に原稿を保管したのは朝日訴訟だけであると述べた。
講演に先立つ第一部は、朝日訴訟記録映画「人間裁判」(32分)を上映、第三部はフロア発言を含むディスカッション。埼玉県で中学校教師をしているという鳥生正人さんは、憲法25条はパネルを使って朝日訴訟を1時間、40年間授業してきた経験を語り、「違憲か合憲か」を問うた時の生徒の心の動きや「憲法25条があるから生きていけるんだ」と書いた生徒の作文を紹介した。
東久留米市生活と健康を守る会の横田幸子さんは、多数のビラを配布して行う毎月の生活相談会にたくさんの相談者が訪れ、相談者が新しい相談者のお世話をするようになっており、各地に生活を守る会をつくってほしいと呼びかけた。

朝日健二
| コメント (1)

トラックバック

コメント (1)

この集いは、日本の患者運動の発祥の地・清瀬市を含む東京都北多摩北部を圏域とする西都(さいと)保健生協と西都9条の会共催で開かれたことが特徴のひとつです。参加者は奈良市をはじめ富士見市、八王子市、渋谷区など圏域外のご参加も多数あって300人を超え、西都保健生協の事業としては、史上最高となりました。また、並べた書籍20冊とパンフ『人間裁判 元裁判官の手記』30部、高額なDVD5本が全部売り切れました。ご参加された方々の関心と意識の高さに脱帽です。ありがとうございました。

コメントを投稿







その他の記事

最近の記事

検索

カテゴリー

バックナンバー(月別)



ご注意: 現在スタイルシートを読み込んでいないため、デザインが正常に表示できません。これが意図しない現象の場合は、新しいブラウザをご利用下さい。