風雪舞う2月12日の津山――。地元の皆さんのほか岡山市内や遠くは奈良市からのご参加を含む21人が、朝日茂さんが眠る日蓮宗延寿山本行寺のお墓にお参りして、献花しました。御住職の大村英司様から、「先日も九州からの墓参があったが、朝日茂さんの墓誌があればよいと、つくづく思った。寺院も土地を提供するので、明年の祥月命日には墓誌建立の除幕式を行い、2年後の50回忌に備えられるとよい」との教導を頂きました。翌日のNPO法人理事会で大西幸一理事から報告があり、総会でも「墓前祭のとりくみ」として確認されました。
朝日健二
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(第6回総会で記念講演する朝日健二氏)
結成5年目を迎たNPO朝日訴訟の会は、13日、
第6回総会を岡山市内で開催し、
約60人の会員らが参加しました。
今回の総会には、朝日訴訟の原告・朝日茂氏の養子となり、訴訟を最高裁まで承継した朝日健二さんを招き、
「朝日訴訟から50年、
いま生存権保障の運動は」と題して、記念講演をしていただきました。
朝日健二さんは、12年連続で自殺者数が3万人を超えて推移しているグラフを示しながら、
社会保障のたたかいの重要性を強調、そして、いま全国9都府県でたたかわれている生存権裁判に触れ、
福岡高等裁判所が示した判決を紹介しながら、政府が強行した老齢加算の廃止の不当性を明らかにしました。また、
政府による保護基準引き下げや年金の引き下げ政策が高齢者の貧困率を米国についで2番目に高くしているとして、
もっと大企業に社会保障費のためのお金を拠出させる運動を強めなければならない、と強調しました。
最後に、岡山とのかかわりにふれ、「岡山出身の大原孫三郎が社会問題研究所や労働科学研究所を設立し、
その所長の藤本武氏が最低生活費を調査研究し、裁判のなかで証言したことが第一審判決の勝利に大きく貢献した」とのべ、地元・
岡山でのたたかいの奮闘に期待を寄せました。
なお、講演後の総会では、来年、津山にある朝日茂氏のお墓に隣接して墓誌を建立する計画などの事業計画が提案・確認されました。
川谷宗夫
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