50回忌記念シンポジウム(津山文化センター)
多くのみなさんのご協力で建立された朝日訴訟顕彰墓誌(右端)
朝日茂さんの50回忌
を来年に控え、記念事業の一環として朝日さんが眠る 津山市本行寺のお墓に隣接して朝日訴訟を顕彰する墓誌が建立されました。
朝日訴訟の会の会員や地元のみなさんのご協力を得て建立されたものです。
朝日さんの命日である2月14日に地元のみなさんや訴訟を受けついだ朝日健二さんら50余りが参加して除幕式が行われました。
なお、これに先立って前日の13日には
「50回忌記念シンポジウム&
朝日訴訟の会第7回総会」
が津山文化センターで開催され、100人が参加しました。
シンポジウムでは、シンポジストに大村英司さん(本行寺住職)、玉木陽一さん(津山市・人権尊重の教育推進協議会事務局長)、
染山朝子さん(元国立岡山療養所看護師)、岩間一雄さん(NPO朝日訴訟の会会長)
をお招きし、当時の思い出や朝日訴訟が持つ現代の意義と私たちが受け継ぐべき課題についてお話をいただきました。
*シンポジストのみなさんの発言については、NPO朝日訴訟の会の会誌で詳しくご紹介いたします。
3月上旬発行の予定です。
会員のみなさんには無料でお届けいたしますので、しばらくお待ちください。
川谷宗夫
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東京の生存権裁判に対する最高裁判決が2月28日に出た。判決内容は、「ひどい」の一語に尽きる。憲法の番人でなければならない最高裁が、国民の生存権を脅かしている政府の憲法違反を正当化、みずから憲法を踏みにじったとしか言いようがない。
東京の生存権裁判は、横井邦雄さん(昭和3年生まれ)など12人の高齢者が、5年前の朝日茂さんの祥月命日に、「第二の朝日訴訟だ」と提訴した。お手本にされた朝日訴訟は、2週間前の祥月命日に、朝日茂さんのお墓に墓誌が建立され、生存権裁判を勝訴し、朝日訴訟の成果を守ろうと誓ったばかりである。まことに残念でならない。
最高裁の不当判決にかかわらず、生存権裁判は着実に成果を上げてきた。生活保護の3大加算のうち障害者加算への波及を食い止め、母子加算は完全に復活させ、老齢加算も福岡高裁(古賀寛裁判長)で勝訴した。なんということか、福岡高裁判決は、朝日訴訟東京地裁の勝訴判決から50年目、朝日茂さんの命日に出されている。障害者加算は、その廃止に着手できなかったのは、当時、障害者自立支援法に反対する大運動が行われていたことにもよるが、生存権裁判の提訴の影響も大きい。
東京の生存権裁判は、法廷内では実を結ばなかったが、あとにつづく8府県の生存権裁判をたたかい、格差と貧困に反対、憲法が保障する健康で文化的な生活が国民すべてに保障される社会をめざして頑張り続けたい。
朝日健二
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